それが始まってから、私は気にしないように、と言い聞かせながら、陸上を続けていた

でも、タイムがどんどん落ちていき


挙句の果て


陸上部の同級生に、シューズをビリビリにカッターか何かの刃物で切り刻まれた

いつだかの朝練の日、皆がもうグラウンドに行っている少し遅めの時間にやって来て、部室のロッカーを開けるとそこにはボロボロに変わり果てた私のシューズが置いてあって




今まで耐えていたものが全て涙となって変わり、溢れ出した