「あ、そうか……」


それに、私お化け屋敷は苦手。


中学の時にホラー映画を初めて見に行って、怖いの嫌いなんだって自覚した。


一緒に見に行った子の中に竜也もいたな。


今日、返事返さなきゃならないんだ。


一瞬顔が暗くなるのが自分でもわかった。


「なる?」


さすがだな、気付いちゃうんだ。


「ん?」


そしらぬ顔で返事をするとゆうは、納得いかなそうな顔をして前を向いた。


目の前には、校門。


その奥は、明らかにいつもの校庭とは違う雰囲気でワクワクする。


「なんか、にぎやかだな」


「ねー」