そう呼ばれ、振り返れば望がいた。


「おはよ」


「おはよう」


私と由依がそう言うと、望とその後ろにいたゆうが笑った。


「おはよ」


自然とゆうのとなりに私が駆け寄っていく。


それを優しい笑みで迎えてくれて、2人で歩く。


前には、ケンカに近いじゃれあいをしている望と由依がいる。


「なるの仮装、楽しみにしてる」


ぼーっと歩いていると、そんな声が聞こえてきた。


「あんまり、期待しないで、ね?」


そう言うと、ゆうは少し笑った。


「ゆうのクラス、見にいくね」


「お化け屋敷は、あんまり話せないし見つからないと思うけど」