そう言うと、2人のため息が聞こえてきた。


し、真剣に言ってるのに……。


「成美って、分かりやすい上に鈍感ね」


「ああ。しかも驚異的」


呆れたように言う2人に今度は私が顔を引きつらせた。


「私は、真剣に言ってるんだけど!」


そう言うと、由依が優しく微笑んだ。


「安心して。成美は絶対に大丈夫だから。いつも通りでいればいいよ」


「そう。ずっと見てきた俺たちが言うんだから、安心して」


なんとなく、安心してもいいような気がして私は笑った。


「うん!」


曇り始めていた空は、明るく太陽が照らしていた。