『課題、終わった?』


トーク画面に私からの緑色の吹き出し。


『全然、終わりが見えない。終わった?』


数分後に帰ってきた返事は、不安になるものだった。


『昨日、終わったよ』


夏休み終盤、1度もゆうとは、会っていないのに連絡は取り合っている。


『さすがだな。教えてよ、課題』


『いいよ』


何気なく返す。


自覚して以来、少しのことで顔を赤くするようになった以外は、なにも変わらずにゆうと接していた。


『じゃあ、明日の1時からあの公園でいい?』


その返信に頰が熱くなった。


画面に映し出された、言葉を見て顔がほころんだ。