ピピピッ……。


目覚まし時計の音で、私、尾上成美は飛び起きた。


機械音を止めて、時計を見れば、いつもより少しだけ早い。


布団から出ると大きく伸びをして、部屋着に着替えてリビングに向かった。


「それにしても、懐かしい夢だなあ」


あの時、お互いに友達を認め合った男子とは、今日入学式の高校も同じ。


少し偏差値の高めの高校に私の友達の西野由依と彼の友達の佐々木望と4人でそろって合格した。