恥ずかしくて、顔が赤くなる。


「ふふっ。若いっていいわねー」


そう言うと、おばあちゃんは去っていった。


「うん、私はゆうが好き」


そう呟くと、私は駅まで歩き出した。


電車に乗って、おばあちゃんが教えてくれた通りに乗り継いでいく。


そしてついに、県外へ出てしまった。


だいぶ、遠くまで来ちゃった。


もともと県外に出やすい場所に住んでるけど、こんなに遠くへ来たのは久しぶり。


最後は、確か由依と2人でショッピングに行った時。


1人は、やっぱり心細い。


電車を降りると、駅の名前を覚えた。


迷子になっても、スマホに駅名を入れれば戻ってこれる。