そう思うと、嬉しくて思わず笑みが溢れる。


「どうした?」


「んー、なんか幸せだなって」


そう言うとゆうは少し悲しそうな顔をした。


えっ、どうしたんだろう。


「俺も」


そう思ったけど、ゆうはすぐにそう言った。


差し出された手をつかんで私とゆうは電車に乗った。


「どこ行くの?」


「遊園地。なる、家族とか友達と来ても自分の乗りたいもの乗ってないでしょ?」


思いっきり、図星だった。


友達と行っても、家族と行っても、性格のせいか自分の立場のせいか他の人を優先してしまう。