ゆうが離れたのを感じて、目を開けるとそこには優しく微笑むゆうがいた。


「今……」


「急に、ごめん」


「ううん、嬉しかった」


そう言うと、ゆうはそっかと笑った。


少しすると、ゆうは立ち上がった。


「じゃあ、温かくして、よく寝てよ?」


「うん、ありがとう」


玄関まで見送ろうとすると、ゆうに止められた。


「じゃあ、学校で」


「うん、また明日」


手を振ると、ゆうは腕時計をつけた方の手を振ってくれた。


誕生日、おめでとう、ゆう。