「成美、私、望のことが好き」


クリスマスは学校で忙しく、年末年始は家族の行事が忙しく、もう2月初め。


登校も寒くて、マフラーに顔を埋める。


「あ、うん。そうだよね」


由依の意を決したような言葉を普通に流した。


「なんでそんなに軽いのー!」


「え、だって、そうだろうなって」


話は、ちゃんと聞いてた。


でも、驚かなかった。


「え、え?」


「由依、望といるとき、どんな男の子よりも楽しそうだもん」


確信したのは、修学旅行。


ずっと一緒にいるんだから、気付かないわけない。


「そうだったの?」


「うん。ちなみにゆうも気付いてたよ」