そのあと私たちは、由依たちと合流して4人でバスに乗り込んだ。


ゆうの隣に座ると、彼は眠たそうに目を擦っていた。


「眠たい?」


「バスに乗るとどうしても……」


意外なことを知れて、少し嬉しかった。


「いいよ。寝ても」


「んー、寝る」


そう言ったゆうは、目を閉じた。


私は、隣で本を開いて読んだ。


うとうとしだしたゆうが気にしながら本を読み進めていると、肩に重みを感じた。


あー、寝てる?


隣を見れば、私の肩にゆうが頭を預けていた。


「おやすみ、ゆう。ありがとう」


そう言うと、私も目を閉じた。