「だからね、甘え方なんてとっくに忘れちゃって……。甘えたいって気づいたのは、中学の時だから、急に人に甘えるなんてできなくて……」


そこまで話すと、ゆうの胸に顔を埋めた。


「でも、ゆうになら甘えられるんじゃないかなって、最近思ったの。だから、今日甘えてみたの」


全て言い切った気分。


絶対まともな日本語話せてない……!


「いいよ。甘えて。もっと、なるが満足するまで。ちょっと、思ってた。なるは、人を頼らなさすぎるって。だから、好きなだけ甘えてよ。なるの甘えられる人になりたい」


「うん……!」


下手な甘え方。


下手なくっつき方。


でも、全部ゆうは受け入れてくれた。