友達から恋人になる方法

一度告白を断ってる身としては、適当にあしらうことなんてできない。


私だって、水谷くんとこんな状況になったら無視はできない。


なにかされたわけでもないし。


「一緒にまわろう!多い方が楽しいよ」


乃亜さんが言った。


ゆうと一緒にいたいんだろうな。


「ごめん、今」


そう言うと、ゆうは私の腕を引いた。


「彼女とまわってるから」


彼女……。


ゆうが私を彼女って呼んでくれたことに呆然としていた。


でも、乃亜さんはなんてことないようにゆうに詰め寄る。


必然的に顔も近くなる。