まさか、この高校に合格してたなんて……。


「なる?どうした?」


「なんでもないよ。行こ?入学式遅れちゃう」


告白されたことをゆうは、知らない。


わざわざ言うことでもないような気がしたし、言ってどうするのって感じだったから。


それに、そんなこと、ゆうに知られたくない。


先にゆうと別れて3人で教室に入ると、すでにほとんどの人が集まっていた。


席に着くとすぐに入学式に移動させられて、言われた通りに動く。


校長先生の話は、この学校の校風は、とか、目指す姿は、とか、高校見学の時に聞いたものばかりでつまらなかった。