「うん、ゆう。もう、謝らないで」


これは、すれ違い。


近すぎるところにいるから、言葉を交わさずに関わってこれたから。


だから、生じたんだと思う。


「なる……。好きだよ」


えっ?


驚いて固まると、ゆうは少し笑った。


「正直、中学の時から。竜也となるが付き合ったって思うとイヤであんな態度取った。思ったより、嫉妬深かったんだ」


「……ゆう」


嬉しくて、私は涙を流した。


「LINE、見なかったのはなるとの関係をまだ残しときたかったから。ほんと、ごめん」


ああ、嬉しすぎて声も出ない。


ゆうは、私が望んだ以上の言葉をくれた。


「…‥なる?」


涙で何も言えなくなってる私は、ゆうに抱きついた。


私もって言う、意思表示。