友達から恋人になる方法

桜並木が終わると、次は校門をくぐる。


大きめの校舎に向かって歩く人がいっぱいいて、どこかみんな大人っぽい。


「クラス、貼り出されてるよー」


望と由依の後ろを歩いていると、由依が振り返った。


「あ、俺、4組。由依と成美もじゃん」


そう言ったのは、望。


私たちの名前もついでに見つけ出していた。


「え、俺は?」


「あっ。ゆう、3組じゃない?」


そう言うと、ゆうは私と同じ方向を見る。


「マジで?俺、1人だけ3組?」


いかにも悔しそうにゆうが言った。


「隣のクラスだっただけいいじゃん。会いにこれば」