友達から恋人になる方法

スカートが短くて下手に動き回れないし、やたらと視線を感じる。


もちろん、警備の緩い高校の文化祭だからガラの悪い人もやってくる。


このクラスも例外ではなかった。


3人組で髪を派手に染めていて、両耳にピアス、そして辺りを睨むような視線。


周りの女の子たちは、怯えてしまっていた。


「この店は、接客もまともにできねーのか?」


怒鳴っているわけではないのに迫力があって、怖かった。


「あ、おかえり、なさいませ、ご、ご主人様」


若干詰まりながら、言われた通りのセリフを言う。


「こちらへどうぞ」


「あ、こっちの席がいいんだけど」


その人たちが座ったのは、出入り口のすぐ近くだった。


「かしこまりました」


そう言うと、その人たちは満足そうに座った。