「うるせぇーなー。細かい事をぐちぐち言うな。
とりあえずなるようになる。お前はとにかく俺の側に居ればいいんだ」
「はぁー…人を呼び寄せて置いて無計画とか」
「取り合えずスキンケア用品を買ってやる」
「そこぉ?!
もっと大事な事がある気がします…!」
どんな場所でも、なるようになるのかもしれない。
家は住めれば良いし、必要最低限の物を持っていれば良い。
言葉が通じないのは少し困る。 でも色々な人と出会い、色々な事を話したい。
新しい世界はちょっぴり怖いけれど、それ以上にワクワクしている。
新しい自分を見つけられるようで――
大丈夫。
この手をもう離さなければ、迷う事もないだろう。
たとえ迷ってしまっても、この手は私を必ず見つけ出してくれる。
その場所が例え深い海の底だったとしても、手を差し伸べ救い上げてくれるだろう。



