あの卒業式以来、芹沢のことをずっと避けてたけど、芹沢はやっぱり芹沢だなと改めて思った。 中学のときと何の変わりもない。 むしろ変わったのは私の方か。 今は恋じゃないけど、これから先また芹沢のことが好きになることがあるかもしれない。 「芹沢、おはよ」 朝、隣の席に座っている芹沢に声を掛けると、芹沢は一緒目を大きく広げたが、すぐにフッと笑っておはよ、と返してくれた。 end.