☆マトイside☆

 マジで、現実とは思えない光景。


 夕飯の後。

 L字のソファの角に、蓮見が座っていて。



 蓮見を挟むように
 飛んでいきそうなほど、ハイテンションの春輝と。

 春輝の暴走を、悪魔気味に突っ込むニヤケ綾星。



 綾星の隣には、
 鬼マネージャーだった頃の蓮見の影に怯えている、
 へたれ雅。


 俺はローテーブルを挟んで、蓮見の前に直座り。




 マジで、現実っぽくねぇな。


 
 蓮見が俺たちの話を聞いて、 ケラケラ笑っていて。


 それは、鬼マネージャーだった時には、
 絶対に見せなかった笑い方で。


 心から楽しんでいる様子に、
 俺の罪悪感が、少しだけ薄まる。