真下にあるお城が、模型みたいに小っちゃくて。


 ちょっとでもバランスを崩したら
 私は真っ逆さま。

 確実に地獄行き。


 
 1000個以上ある目が
 全方位から私に突き刺さっていて。


 すぐ横に浮かぶ雲に飛び移って逃げたいほど、
 怖すぎる。



 その時、一人の女の子が、
 私に向かって、キンキン声を張り上げた。



「やっぱり、はすみんだぁ!!」



 は……はすみん?



「アミュレットのマネージャーの、
 はすみんですよね?」



「……はい」



 正確に言えば
 『元マネージャー』ですけど。