「5・4……」


 
 おい! 待てよ!

 
 本当に蓮見を
 空から落下させるつもりなのかよ。



「春、やめろって!」



「マー君。
 僕を、殺人犯にしないでね」



 だから、やめろって!



「3・2・1……」



 春輝の目がマジで。

 何をするかわからないくらい恐ろしくて。



 俺は『ゼロ』という声を聞く前に、
 瞬間移動をした。