恋愛なんて欲望を満たすだけの戯れ事。

誰かに縛られるのはごめんだ。

自分より大切な人の幸せを願っている方がいい。



昔の私はこんなことを思っていたけど。



あなたに出会って、

誰かの隣にいることの心地よさを知った。

誰かを応援し支えたい気持ちを知った。

そして、誰かを好きになる気持ちを知った。



どれも最初はめんどくさい感情だと思っていたけど、あなたは逃げてばかりいた私をずっと向き合うようにしてくれた。



「…もう絶対、逃がさねぇから覚悟しとけよ?」



きっとこの先いろんなことがあって躓くことだってある。



壁に当たることなんていくらでもある。



それでも私は…



「……上等よ」



尋人、あなたの隣に立ってあなたを愛し続けると誓う。



【終】