テツさんが高校を卒業して東京に旅立つ時、澪は大号泣でテツさんから離れなかった。



それはもう子供かってくらいに。
さすがのテツさんも苦笑いしていたけど、テツさんの言葉で落ち着いてた。



そんな澪も今はテツさんと同じ大学を受けようと勉強している。



あと半年もすれば澪も東京に行っちゃうのか。
寂しいけど、二人はやっぱり一緒にいた方がいいんだ。



「あ!未来!尋人さんも見に来てくれるって!」


「……は?」



親友()が東京に行って寂しいって思った矢先に親友()から落とされる爆弾。



しまいには「未来よかったね!」なんて満面の笑顔を向けられた。



「なんであいつも誘ったの!?必要なくない!?」


「て、テツが尋人さんのところに顔出すっていうから…つ、ついでに?」