こいつ、俺の嫁。ーAnother my wife storyー




あの時は異性に慣れてないからドキドキしたり顔が熱くなったりするんだと思ってた。



でも関わっていくうちにそれはただ自分の気持ちを誤魔化していただけだと知らされる。



あの時から私は……



「でもだからってどうこうするつもりないから」



「未来……」


「えぇ~…つまんないの」



つまんなくて結構。
恋愛なんてめんどうだし、付き合うなんて束縛行為じゃない。



私は自由に生きたい。
自分の首を絞めるくらいなら私は大切な人の幸せを応援したい。



澪とテツさん(彼ら)の幸せを見ていれば十分だ。



そう思ってるのに彼は…



「お待たせ!これが澪ので、こっちは未来な!」



私の前に置かれたラテアートは柴犬がハートのウィンクをしているもの。



そしてカウンター越しに近付く気配に顔を上げる。



「…今日も付き合えよ?」



これ以上は先に進まないと決めてるのに、どうしてそうやって踏み込んでくるの?



二人に聞こえないように私の耳元で囁いて有無を言わさない帝王が私に妖艶に微笑んだ。