言えない二人










授業が終わり、放課後になった











「もも私部活あるから先行くねー」










しおは学級委員をしながらバスケ部にも所属している。









中学からしおはバスケをしていて、バスケをしているしおは特別なほどかっこいいのだ











自慢の親友だったりする。












「わかった!じゃあねー」












しおがいなくなると同時に袖を掴まれる感触













「はい行きますよー」











本当に行くの!?と言う私の声を無視して私のことをひっぱり、教室を出るタイスケくん















学校を出てしばらく歩く。











駅の方向とは逆の方向








「タイスケくんって、電車じゃないんだね」










「そう俺んち割と学校から近いから」











いや何私冷静に会話してるんだ










「なんでいきなり私家行くことなったの?」









「仲良くするって言ったじゃん」








いや言ったけども










そうこうしているとタイスケくんは立ち止まり








「ここが俺の家でーす」














青い屋根の一軒家に入っていき、鍵を開けた