言えない二人

「・・・んっ」







私の口を塞ぐ









暖かく、何度もつけたり離れたりして











服の中に侵入してくる手




















ああ、もうどうでもいいや











どうなってもいい














彼は慣れた手つきで私の胸に触れる











きっと私だけでなく、いろんな女の子と同じことをしているのだろう











目の前にいるのは確かにタイスケくんで











タイスケくんの瞳は濡れているように見えた












ああ、タイスケくん














何があったの?












こうせざるを得なくなってしまった彼の過去を
















私は知りたいと思った。