言えない二人

座る場所に迷った私は無難に床にストンと腰を下ろす






「はいこれ」






「あ、ありがとう」








部屋入ってきたタイスケくんからお茶を受け取り、










とりあえず一口飲む












「なんでそんな緊張してんの?」








ニヤニヤこちらを見てくる








「だって男の子の部屋なんて滅多に来ないし・・・」











そっかーと言い私の目を見つめるタイスケくん










何この感じ











私が座っている隣にタイスケくんも座り









何か話すのかと思いきや何も話さず












沈黙が部屋に流れる



















その時








「きゃ、!」











突如ふわりと宙に浮くからだ














お姫様抱っこされた私をベッドに乱暴に置き














覆いかぶさるタイスケくん










「ちょ、まって、ねえ、!」










必死に起き上がろうとするが、









所詮男の方が力は強い












何が起こっているのかわからない、と言う私




















私なんか全く見ていないような瞳で




















彼は私を見下ろした