買い物も終え家に帰ろうとした私の目にふと『statice』が飛び込でくる
「……ッ!」
(たまにはお客さんとして行ってみようかな)
カラーン♪
「いらっしゃ……麻耶ちゃん?」
マスターがびっくりしてこっちを見ている
「すみません。今日はお客さんとして来ました」
「とりあえず座って」
マスターがカウンター席に案内してくれた
「ありがとうございます!」
「どういたしまして。
ご注文は何にしますか?」
「じゃぁ、ホットココアを一つ下さい‼︎」
私はお客さんとして
初めて座ったカウンター席に
少しだけ新鮮な気持ちになった
カウンター越しに
手際よく準備をしているマスターが見える
「マスターが人気あるの分かるなぁ」
(…かっこいい…)
「えッ?何か言った?」
「いえ、何でもないです」
マスターは私を見つめるが
私はハッとして慌てて口を抑えた
「お待たせしました」
マスターはホットココアとケーキを持ってきてくれた
「……ッ‼︎」
(あっ…このケーキ…)
マスターが持ってきてくれたケーキは
私が前から食べたかった
お店自慢のいちごのショートケーキだった
「あの、私ケーキ頼んでないですよ」
「今日はXmasィヴでしょ!俺からのプレゼント」
マスターの思わぬプレゼントに
私はフッと笑ってしまった
「ありがとうございます!」
私はマスターにお礼を言うと
ケーキを一口食べてみた
「……‼︎」
(このケーキ!すごく美味しい!)
ケーキを頬張る私をみてマスターが笑う
「そんなにケーキ美味しい?」
「すごく美味しいです‼︎」
(幸せだなぁ…)
ドキッ
私はあまりの嬉しさに自然と頬が緩んだ
私が幸せを感じていたその時
