しばらく携帯を眺めていたお母さんが「あ、あったあった」といってわたしに携帯を差し出す。


「上の右から3番目の人が茅野優作さんよ」

そう教えてくれたけど、みてすぐにわかった。

だって・・・。やっぱり・・・。


「ありがとう」

「?もういいのね?」

「うん。お母さんごめん。もう寝るね」

「あら、そう?まだ油断できないものね」

「うん。おやすみなさい」



自分の部屋に戻って3人グループにメールをした。


“明日、茅野優作さんに会いにいく”


それだけ送って携帯を閉じる。


もしかしたら明日を境になにかが変わるかもしれないとそんなことを思って。