「じゃあそろそろ帰るか」

「そうだね。沙織の元気な姿みれたし」

「うん。ありがとね」

「じゃあまた明日ー」



弥生と凌が帰っていったのと入れ替わりにお母さんが返ってきた。


「もう帰っちゃったのね」

「うん。またくるって」

「そっか」

「ねえ、お母さん」

「ん?」

買ってきたものを冷蔵庫につめこんでいたお母さんがこっちに振り返る。


「さっきいってたさ、茅野優作って人の写真ってあったりする?」

「あると思うけど・・・急にどうしたの?」

「よかったらでいいんだけど、みせてくれないかな」

写真をみて何かが変わるわけじゃないかもしれないけど、でももし茅野先輩と似てたりすることがあったら、親子という可能性があったとしたら、そしたらわたしは明日会いに行きたいと思った。