「また今俺がすれば俺にうつるかな」

「・・っ、だめだよ。もう風邪ひいてほしくないもん」

「はは、嘘嘘。ちゃんと治ってからいっぱいしますよ」

「っもう!」

そういってベッドに置いてあったクッションを優に投げつける。


「思ったより元気でよかったよ」

優はそんなわたしに嬉しそうに笑った。


「じゃあちゃんと寝て、早く元気になって」

「う、ん」

本当はもっとそばにいてほしいけど、でも本当にうつしちゃってもよくないもんね。


「おやすみ」

「うん、おやすみ」

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