「いまいきます!」 ああ、ギリギリ間に合った。 玄関をあけるとそこには私服姿の先輩が。 新鮮って思ったけど、そういえば昨日も会ったんだよな。 全然どんな格好してたのか思い出せないけど。 「ごめんね。突然」 「いえ。なにもしてなくて暇だったので」 「よかった」 先輩の隣にいくと先輩はそのまま歩き出した。 どこにいくのか聞こうとしたけど、また内緒っていわれるような気がして黙っていた。 お互いなにも発することなく、気づけば駅まできていた。