「まさか休みの日まで沙織に会えるなんてな、嬉しい」 「・・・・」 「あ、ごめん。困った?」 その言葉にこくりと頷く。 先輩って結構ストレートに言葉にしてくるけど、そんなの言われたことないわたしからしたら返答に困るんだよね。 まあ嬉しいは嬉しいんだけど。 「ごめんごめん。あ、今日の夕飯もしかしてハンバーグ?」 「はい」 かごの中をのぞかれたわたしはなんだか急に恥ずかしくなった。 別に今日の夕飯をあてられただけなのに、すごい私生活をのぞかれた気分になって。