「うう、さむっ」

ん?どこだここ?海?なんでわたしここにいるんだっけ?


「え、なにこれ」

しかもめっちゃ頬濡れてるし、しかも花火の残骸があるし。

謎すぎる。



「沙織!」

「お母さん??」

そのときお母さんの呼ぶ声がした。

ああ、なんだ。

お母さんとここにきてたのか。


「もうこんな遅い時間になんでこんなところに・・・」

でもその予想は外れたらしい。

道路のほうをみると車が一台とめてあって、迎えにきてくれたんだと悟る。


「わたしにもわかんない」

「でも沙織が迎えにきてって頼んできたんでしょ」

「え、そんなこといってないよ」

携帯をみてみてといわれてみると確かに夕方ごろに


“今から〇〇ホテルの近くの海にいってきます。12時過ぎに迎えにきてほしいです”

という送信が残っていた。

「まあいいわ。とりあえず早く帰りましょう。もうこんな体冷やして」

お母さんがわたしに上着をくれてそれを羽織って海をあとにした。