「・・・え????」 重い扉をあけてすぐ、その人が目に飛び込んできた。 そして第一声にでたのは間抜けな声だった。 「きてくれてありがとう。茅野優です」 その顔、その声・・・そんなことがあるんだろうか。 今目の前にいる男の人────茅野優は今日夢にでてきた彼そのままだった。 まさか、正夢? 正夢って本当に存在するの? これは現実? さっきまであれこれ考えていたことなんて全部忘れて、わたしはただ茅野先輩をじっと見つめた。