「?なんですか?」 「実はこれを預かっておりまして。お客様に渡してほしいと」 そういって渡されたのは封筒だった。 「これ・・」 その封筒には見覚えがあった。 あの日引き出しに入っていたものと同じだ。 「優だ・・」 「どうぞこちらでゆっくりとお読みになってください」 「・・・ありがとうございます」 外は風が吹いていたしゆっくりと読みたかったのでロビーの椅子に座り便箋を取り出した。 ──── 沙織へ ──── そうかかれた優の文字だけで視界が滲む。