蓮には残された時間はわずかだった。

少しでも側にいたいし、思い出を作りたいからと先生の許可をもらい、旅行に行くことした。


海が見える、夜景の見える部屋を予約したのだ。

ホテルに着くと蓮は甘えてきた。

「沙羅すき」

「ずっと俺だけの沙羅だ」

「わたしも大好きです。」

「なぁ、沙羅ベッドにいかねぇ?」


私は断らなかった。


その夜また蓮と一つになったのだ。