私は服についた砂をパンパンと手で払って、立ち上った。
…さっさと終わらせて帰りたい。
早く終われば一緒にいる時間が短くて済むし。
「…なぁ、別にそんなに張り切らなくてよくね?」
「……………………」
「無視か。お前、オレのこと嫌いだもんな。」
口動かしてたら手が動かないってよく言うじゃん。
だから黙ってたんだよ。
てか嫌いってわかってんなら態度を改めてくれてもいいと思うけどな。
私はそんなことをモヤモヤと考えながら竹箒を動かし続けた。
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