状況を上手く把握出来ないゆいの周りには、いつのまにか―…



「ミユちゃん!」


「ポーズお願いしまーす!!」



オタクさんのお祭り状態になっていた。



「ち、違うんです…ゆいの名前はゆいで……」


ゆいの必死の声もオタクさんたちには届かない。



「ミユちゃん、目線こっちにもちょーだい!」


「…ゆいは、ミユちゃんじゃないんですー」



ゆいの全身を携帯のカメラで撮りまくるオタクさんたち。



―…うわー…


瑛未たん、助けてー…




.