雪は今日は用事があるらしくて、一緒に帰れないって言ってたから、今日は1人で帰らなきゃ行けない


夏休み前の試験は今月末にあるから、図書館で勉強して帰ろうかな、と思いながら廊下を歩いていると


前方から白石さんたちが歩いてくるのを見つけ、彼女たちも私の存在に気付いたようだった


彼女たちの横を通り過ぎる時


「あんた、本当に許さないから」


白石さんのその言葉を聞いて、微かに自分の身体が震え始める
その震えを誤魔化すよう、彼女たちの横を通り過ぎ、小走りで下駄箱のほうへと向かった