「雪ばいばーい」


と、クラスメイトが手を上げてそう言ってくのに対し、あたしも手を上げて返す


スクールバッグを肩にかけて教室を出ると、隣の教室から4人くらいの女子が、出て行くのが見えた


その中に1人、あたしの親友───海羅の姿が見えて


あたしは血相を変えてその4人を追いかけた



たどり着いたのは1つの空き教室で、外から聞き耳をたてると


「目障りだから、太陽に近付かないで」


「太陽は皆のものなの」



という言葉が聞こえた