通過電車が俺たちの前を通り過ぎ、その後強い風が俺たちを包み込んだ その後、 何故か隣に立つ翔は浅野さんを見て目を大きく見開いていて どうしたんだ、と俺も浅野さんのほうに視線を向けると、 今の強い風で目が乾いたのか、眼鏡を外して目を擦る彼女の姿 突如顕になった彼女の素顔に、昨日見たにも関わらず頬が紅潮するのを感じる 隣の翔はまだ驚いているようで、目をぱちくりと何度も開き閉じている 再び眼鏡を掛けた浅野さんは、俺たち2人の様子に軽く首を傾げた