そんな俺の話を、海羅は黙って頷きながら聞いてくれている 「どうしたら、上手くいくのか分からない」 俺がそう言うと、小さな何かに身体を包まれた 海羅に抱き締められているのだと理解するのは案外直ぐで その後、海羅から発された言葉は 「大丈夫」 たった、その一言だけだった そして 「バスケは逃げない 暁くんは、大丈夫 私はそう信じてる」