砂浜に倒れ込む海羅の身体を支え、顔を覗くと、苦しそうに呼吸を荒らげ、身体は小刻みに震えていた 「海羅...っ」 廣田さんは目に涙を溜めて海羅に駆け寄り、翔は監視員の人を呼びに行ってくれた 直ぐに駆け付けた監視員によって、海羅は救護室へと運ばれた 「少し外で待っていてください」と監視員の人に言われ、救護室の外にあるベンチに3人で座り、黙り込む 「鉄欠乏性貧血」