「ねぇ、なにしてるの?どいて欲しいんだけど」



私は気付くと音楽室の扉の前に立っていた。





「ご、ごめん」





鼻をすすりながら振り向くと同じクラスのシラユキくんが立っていた。





私の顔をじろりと大きな瞳で見つめ、溜息を着く。





「……話聞こうか?」




どことなく棘のある声。





私は呆然としていると、グイッと腕を引っ張られそのまま音楽室の中に入った。





「僕はね、君みたいな人が嫌いだよ」





そして突然傷つくことを言われた。