「嶺緒、東に入れよ」 でも、おあいにく様俺は、 「遠慮しておく」 1人でいい。 その方が、なんの感情も湧かなくて楽なんだ。 早くここを出ようと、設楽流羽に背を向けた。 「……お前、」 だからもう、これ以上。 「寂しいのか?」 俺の心を、掻き乱さないでくれよ。 「……、は?」 勢いよく振り向く。 「人と違うのが、そんなに寂しいか?」 全てを見透かしてしまいそうな、真っ直ぐな、それでいて暖かい目をしていた。 寂しい? 俺が?