今宵、キミが砕け散る


 「いいの?」

 「何が?」

 私が相馬真紀に聞くと、本当にわかってないように首を傾げた。

 「そこは、切り離そうとするものじゃない?」

 「あぁ。別に星が大丈夫ならいっかなと思って。つーことだから、これからよろしくな宵!」

 「あ、うん」

 相馬真紀は俺のことは真紀でいいからなー、と言ってから私の後ろの席に座った。

 それを星は笑顔で見ていた。