「やべー!遅れた!」 答えようか迷っていたところに後ろからいきなり金髪が入って来た。 「あ、星!お前今日うちに起こしに来いっつったろ」 「ごめんごめん、忘れてた。でもさ、そろそろ一人で起きれるようになろ?」 新美星はニッコリ、と効果音がつきそうな程さっきとは比べ物にならない黒い笑みを金髪に向けた後、私に向き直った。 「コイツが煩くてごめんね?幼なじみなんだ」 聞いてもない情報を勝手に話す彼は、何がしたいのだろうか。