「……よかった」 ほっと息を吐き出せば、途端に重くなる体。貧血と疲労で、だんだんと意識が保てなくなっていく。 「次からは、こんな無茶しないでください」 遠くで、美苑の声がする。 「琴瀬さん?」 パタリと腕が地面に落ちた。 「っ、宵!」 その声を最後に、私の意識は深く沈んでいった。